※作品タイトルの前記はグラフィクス絵画の表題 後記は原画の表題です
告白・'Round Midnight(部分)
/純粋言語
スイトピーの花束を繰り返し描写した(脳の形に見えるように) 背景はアクリルスポンジのプリンティング その後透明水彩・水彩色鉛筆で加筆する
鈍色の陰翳(にびいろのいんえい)/参道のカフカ
ドンヨリとした雪曇りの午後 奥深い静謐な境内に一瞬陽が差し風に雪が舞う 手描き原画では困難なので それらをMac上で記号化再構成した グラフィクス絵画でご確認ください
十六夜(いざよい)の窪地-1
/小満の小径(こみち)
透明水彩による大まかな彩色後 水彩による着彩と鉛筆による描写 グラフィクス絵画作品では宵の月明かりに照らされた空間を記号化した
十六夜(いざよい)の窪地-2
/どこにも行き着かない道
手前の大きな花に陽が差して美しい グラフィクス絵画ではそれを月光に見立て 宵闇の再構成をした
陽炎(かぎろい)立つ朝に/人麻呂乃朝霧
代掻きが終わった田圃に かすんで浮かぶ月がきれいだった 湧き上がる霧が紫苑の花を冷やし 映っている里山も潤う
(原画では霧が描写できていない)
街角の白い人・Pannonica(部分)/冷たい石の井戸から
祖父が存命だった頃 よく井戸水を汲んでくれた 少しずつ水が流れる木桶に アスパラや絹サヤと一緒に木蓮の花が差してあり 水に滲むように美しかった
E. K. の君が立って来ていた
突然他界した倉橋君を偲び水仙を描く 描き始めた頃は気配は無かった…三日目の深夜に着彩していると モチーフがつくる陰翳に彼が来ていた (またどこかで 面影だけでも会えるのだろうか)
Milesの記憶(部分)Zero Gravity(部分)/穀雨の日時計
雨が穀物を育てる時節 時を刻むように花が落ちる 時節の終わり頃に花は土と同じような色に変わっているのだろう グラフィクス絵画では花の部分を拡大して使用しています 終焉があることを暗喩できたかもしれない
パウル・クレーの依り代
ジムノペディ(エリック・サティ作曲)が少しずつふり積もる 古刹の雪景色をクレーが描いたら…クレーになったつもりで描いた夢のような色彩ドーム
MaCoy(部分)/炎
土着的な内なるムンクへ/エミリーの褥
( エミリー・ディキンソン アメリカの詩人 1830〜1886)